- 2016.2
2016.3 -
2016.10 -
細道。城下町の名残。住宅の列。いくつかの商店。
大正期の木造二階建て。コンクリート製の車寄せ。
古い空き建物の常、さらには病院の常、多くの人にとっては不気味だった。しかし、活きる道があることも明白。ファサードの持つ強い個性。
要望はいくつかあり、変わる余地もある。
元医院はすでに十分に塾になり得る。
塾にはなるが、この塾には足りない。
立派な梁の入った採光小窓付きの屋根裏を見つける。一階天井は抜いてしまう。
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ファサード
モザイクタイルの円柱。
右読み旧漢字のまま残した「那谷医院」の看板。
建屋外壁は塗装。車寄せが活かされるための選色。
鋳物の看板。
ラウンジ
床。4000mmの杉板張り。オイル仕上げ。
壁。白塗装。塾のロゴ。
天井。屋根裏あらわし天井。高さの低い既存格天井。
調剤机を加工したカウンター、ハイカウンターは新調。
教室
ふた間をつないだ部屋。
木製引き違い戸。
床。ベージュのカーペット。JIS5号の学校机、学校椅子。
壁。塗装。腰壁高までの濃紺、その先は白。
トイレ
1坪の部屋。
壁。くすんだ二色の壁紙。
床。左官仕上げ。
真鍮の蛇口。陶器の実験シンク。
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事例との遭遇、可能性の発見。
選択肢と、選択。
学習、構築。
その間にある、無数の事例、可能性。
その間を埋めるためのラウンジ。
タビト學舎。
高校生の学習塾。
工事種別 | 改装工事 |
規 模 | 地上2階 |
構 造 | 木造 |
Before | 医院 |
After | 学習塾 |
設 計 | / SWAY DESIGN |
施 工 | / 広信建設株式会社, NEUTRAL,MARKS |