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Series
展開
古物流通 / YOLO
Circulation of Antiques / YOLO
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循環
Circulation
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建物を動かし、時間をめぐらせる
SWAY DESIGNの古物販売事業は、使われなくなった建物や空間に再び時間を流し込むための取り組みです。
空き家の片付けや古物の引き取り、資材の再流通を入口として、建物や素材が持つ価値を見直し、社会の中に循環させています。
目的は、モノを売ることではなく、建物を資産として再び機能させることです。
古物はそのための手段であり、建物・資源・人の関係をもう一度つなぐ媒体です。
建築・不動産・飲食と連動しながら、時間の中で価値が育ち続ける仕組みを、日々の実践を通じて形にしています。
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起点
Starting
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片付けから始まった関係の再生
はじまりは、金沢市寺町で出会った一軒の木造二階建て、かつて「窪化粧品店」と呼ばれた建物でした。
長く地域に親しまれた店舗兼住宅には、商品や家具、器など、家族の記憶がそのまま残されていました。
私たちはそれらを片付けるのではなく、次の使い手へとつなぐ方法を考えました。
片付けを通じて建物と向き合い、関わってくれる仲間が増え、やがてその場所が次の利用へとつながっていく。
この経験が、モノと人、建物と社会の間に新しい循環を生み出す原点となりました。
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実践
Practice
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モノを、次の時間へ渡す
改修や解体の現場では、まだ使える素材や古物が数多く生まれます。
私たちはそれらを選別、収集し、次の建物や空間に再び組み込んでいきます。
資材や道具を再利用することは、単なるエコロジーではなく、建物を社会へとつなぐ経路を再設計する行為です。
倉庫や店舗を介して人とモノが出会い、そこから新しい関わりが生まれていきます。
寺町の「そば処WAY」では、古物を展示・販売する小さな実店舗を設け、活動の一部をひらいています。
片付けは終わりではなく、建物を再び社会へと送り出すはじまりです。
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展開
Deployment
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循環を、社会の構造へ
循環事業は、建物やモノを再利用する活動にとどまりません。
現場で得られた資源を整理・保管し、生活の中で再び生かされる道を広げています。
加賀市分校町では築80年の古民家を倉庫としてお預かりし、事業者向けの販売所を開設しています。
仕入れ先となってくれる 各事業者の視点やネットワークを生かしながら、資源がより多様なかたちで社会へ循環していく仕組みを整えています。
販売所は、素材を通じて多様な人や事業をつなぐ、循環の小さな拠点となっています。
私たちは、そうしたつながりの連鎖を通じて、空き家や資源が循環する社会の仕組みを少しずつ形にしています。