住宅が並ぶ郊外。
昭和後期に建てられた木造二階建て住宅。
家族の暮らし、その抜け殻。
家屋を家屋のまま、蕎麦屋にする。
構造の柱や梁を残して、なくなった壁、天井。
縦横無尽につながった空間を、仕切り直す。
そのままのファサード。
箱型のエントランスを接合する。
意図した違和感。
仕上げの妙。
然るべき素材を、然るべき箇所へ。

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庭、飛び石、囲い、重い引き戸
土間、左官仕上げの片持ち階段、白塗装壁、柱が３本、吹き抜け
段差、古材の床、無垢天板のテーブル、漆和紙の壁、ガラスの壁
土間に飛び石、障子、低い開口
手漉き和紙貼りの壁、無垢天板のコの字型カウンター席、吊り照明、吹き抜け

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母のための蕎麦屋
生業を為す受け皿
家族の暮らし、その抜け殻の
美しい変貌のモデルとして

みちこのそばと甘味処