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Series
展開
飲食 / そば処WAY
Eatery / sobadokoro WAY
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飲食
Eatery
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暮らしの中に、対話の場をひらく
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SWAY DESIGNの飲食事業は、食を通じて地域と建築のあいだに関係を生み出す場所づくりです。
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創業の原点としての「みちこのそばと甘味処」
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はじまりは2015年。小松市で、長らく空き家となっていた永井の実家を改修して生まれた一軒のそば屋「みちこのそばと甘味処」でした。
この家は、代表・永井が生まれ育った住宅であり、使われなくなったのち、時間が止まったまま残されていた場所でもあります。
その一部を開き、1階は永井の父母が個人事業として営む飲食店に、2階は事務所兼ショールームとして再生しました。
ここはSWAY DESIGNが個人事業として歩み始めた創業の拠点でもあります。
このそば屋は、飲食店であると同時に、SWAY DESIGNのフロントデスクの役割も担っていました。
打ち合わせに訪れた人が、昼食をとりながら建築や空き家の相談をする。
そんな、日常の延長線上にある対話の風景が、私たちの活動の原点です。
建築を作品として見せるのではなく、人が集い、言葉を交わし、思考を持ち帰る 「出会いと気づきの装置」として場をひらくこと。
そのために、あえて未完成な部分や経年変化を残し、建築が“生きている”ことを伝えてきました。
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名前に込めた、三代の意志
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飲食店として蕎麦屋を選んだのは、かつて永井の両親が蕎麦屋を営んでいたからでした。
当時営んでいたそば屋の屋号は「澤屋(さわや)」。祖父が営んでいた質屋の名前に由来します。
設計事務所の名称についても、当初その名をそのまま掲げる案もありましたが、 思いを引き継ぎながらも、現代のかたちへと組み替えることを選び「SAWAYA」から「SWAY」へ。
そこにSUSTAINABLE WAY──持続可能な手段をデザインする
という理念を重ね、現在の社名が生まれました。
三代にわたり、事業の形は変わっても、 “働くこと”に向き合う誠実な姿勢は受け継がれています。
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2024年、個人から組織への継承
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2024年、私たちは大きな転換期を迎えました。小松市の「みちこのそばと甘味処」で育まれた、多くの出会いや対話のあり方を、本社のある金沢市でも開いていきたいと考え、金沢市寺町に新たな店舗「そば処WAY」を開きました。
それまで個人の営みとして続いてきた飲食の場を、この年、株式会社SWAY DESIGNの「飲食事業部」として正式に事業化しました。
これは、単なる事業の多角化ではありません。高齢となった永井の父母が無理なく続けられる場を整えること。
そして、属人的な営みを、どうすれば社会的な仕組みとして持続させていけるか。
その問いに向き合うための選択でした。
技術も文化も関係も、人を介してしか伝わらないがゆえに、人の不在とともに途絶えてしまうことがあります。
けれど、組織として営みを設計し直すことで、大切な場所を次の世代へと手渡していくことができるのではないか。
そうした営みを見つめ直す時間を経て、私たちは飲食を「生活に最も近い建築のかたち」として、自社事業の中に明確に位置づけました。
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問いと応答の実践
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SWAY DESIGNの飲食事業は、社名の由来を体現する“原点”であり、問いと応答のあいだを往復する実践です。
食を介して人と時間をつなぎ、働くこと、暮らすこと、つくることのあいだに、新しい対話の場をひらき続けます。
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